製品を導入されたお客様の声を紹介します
事例紹介
熱処理のノウハウを最先端の技術、金属積層に活かす
- 熱処理加工/3D金属積層
- 富士高周波工業株式会社
昭和33年から高周波焼入れ、50年後の2008年よりレーザ焼入れを導入。長年培ったノウハウを活かし、2011年にはレーザクラッティング(粉体の金属を溶かして積層する肉盛り加工)事業を展開。
2020年にALPION、2023年にはMELTIOを導入するなど、最先端分野である金属積層に参入する企業。
金属積層の分野で特化し知名度を広げ、現在なんと年間およそ200社が研究開発のために来社。
大阪府堺市を拠点になんと創業から60年以上、モノづくりに携わっている。
Mastercamはもちろん、オフラインロボットティーチングに特化したOCTOPUZ、レーザー金属積層のADDITIVE MASTER LUNA(以下LUNA)まで、弊社ソフト3製品を導入。
写真上:堺市内のレーザ工場(第一工場)
写真下:高周波工場(本社工場)と後藤社長
インタビューにお応えいただいたのは・・・
代表取締役 後藤 光宏 様
新たな技術獲得・開発に一切妥協なし! 月間3回以上、オンラインを含むセミナーを開催し、モノづくりの 奥深さや最新技術をアグレッシブに発信するパワフルな社長。 新たな技術開発やコミュニティを広げるため、大学にもフィールドを 広げ、現在博士号の取得を目指す。
弊社取り扱い製品導入の経緯と役割
全く未知の状態からのスタート
金属の粉体を使ったレーザ金属積層マシン、ALPION(株式会社村谷機械製作所)を運用するためMastercam、LUNAをジェービーエムエンジニアリングから購入しました。
まさに当時はCAMはもちろん、CAD図面すら書いた事がない状態でMastercamの運用を始めました。
また、LUNAで作成したGコード(積層パス)をロボットコードに書き換える必要があったのでOCTOPUZはMeltio(金属積層3Dプリンター)導入時に合わせて取り入れました。
ソフトを導入して起こった変化
造形を手動のティーチングを行うには現実的には難しい作業ですが、OCTOPUZとLUNAの導入で複雑なティーチングが可能になりました。 ソフトの互換性および連携がしやすい点、それによって複雑な工程が解決できるといった、大きな成果がありました。
写真上:金属ワイヤーで積層を行うMeltio
写真下:金属の粉体で肉盛り加工をするレーザクラッディング
国内の非常識にはチャンスがある!
ALPION、Meltioのどちらでも金属積層を行えますがそれぞれの特徴、得意分野を活かした加工を行いたいと考えています。
ALPIONに関しては超薄膜のコーティング、超精密な肉盛り技術に特化した唯一無二の存在ですが、国内的にはまだまだ浸透していない技術なため、ヒットする業界を模索しつつ裾野を広げています。
写真:積層ヘッドとロボットを組み合わせた
加工を行う様子
また世の中にある3D造形といえば一般的に手のひらサイズの感覚ですが、Meltioにロボットを組み合わせることで1.5m以上の大型の造形が可能となります。 この分野への参入の決め手となったのは、
●大型造形を行っている競合は少ない
●3Dプリンターブームは続き、成長する市場である
この2点に尽きます。
まだまだ未知数の部分も多く、ソフトのポテンシャルを引き出せていないとも感じています。
ジェービーエムエンジニアリングさんにはLUNAやOCTOPUZなどの講習会や詳しい操作動画などを作って頂き(笑)、我々がもっとレベルアップしていける場を設けてもらえると嬉しいです。
写真上:大型積層のためにMeltioとロボットを
組み合わせた
写真下:高周波焼入れ
(高周波の電磁誘導を用いて、加熱し、
急冷することで表面を硬化させる)
写真左:積層で仕上げた製品サンプル。削り出しに比べ、はるかに少ない部材で製作が可能。
写真中:全国シェア9割にも上る草刈り機のシャフト。
写真右:レーザ焼入れの加工品の一例(金属部品の一部分をレーザ加熱により硬化させています)
ジェービーエムエンジニアリングについて
Mastercam導入にあたり、近隣の知り合い(製造業)からジェービーエムエンジニアリングさんの噂は聞いていましたので、導入から基礎的な運用までは問題ありませんでした。
要望としては2点あり、前述のLUNA、OCTOPUZの講習会を開催して欲しい事、
もう一点は我々が現在取り組んでいることに対してソフト側で出来る事が多岐にわたると感じているので、 ユーザーが学びたいことをカスタマイズできる講習会があれば是非受講したいと思います。
ジェービーエムエンジニアリングより…
OCTOPUZ、LUNAに関しては仰る通り、学びの場が少ないのが現状です。 動画制作も含め今後の講習会の内容など、前向きに検討させていただきます。
貴重なご意見ありがとうございます。
今後の展望
単刀直入に申し上げると「儲け続けたい」ですね(笑)
会社の発展はもちろんですが、唯一無二の技術を確立する事で社会的に豊かになって皆が儲かるといった仕組みが出来れば良いですね。
新たな雇用を生むためにも長年続いた事業の承継だけではなく、常に新しい事にチャレンジし続け、私自身も楽しめる事に一生携わっていきたいです。
ジェービーエムエンジニアリングより…
未知の領域だったCAD/CAMから始まり、瞬く間に現在では最先端の金属積層を取り入れるなど、モノづくりにかける想いと、フットワークの軽さがとても印象的でした。
後藤社長から溢れ出る熱量に終始圧倒されましたが、私共もしっかりバックアップできるよう今回のフィードバックを活かしサービスの向上を図りたいと思います。
本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。
御社の課題・疑問に合わせて最適なご提案も可能!お気軽にご連絡ください。