新サービス・設備投資の心強い味方
中小企業が設備投資などをするときに役立つのが「ものづくり補助金」です。
補助金の中でもよく耳にされるかもしれませんが、正式には「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(以降「ものづくり補助金」)と言います。
中小企業・小規模事業者などが抱える課題(働き方改革や被用者保険の適用拡大・賃上げ・インボイス導入等)に対応するために、「新しいサービスや試作品の開発、ものづくりの生産プロセスの改善を行う」と思われます。そのための設備投資費用等の一部を支援してくれるのが、ものづくり補助金です。
例えば
・金属加工のためのCAD/CAMを導入し、業務の効率アップ
・既存製品の小型化に取り組んだり、新商品開発のために3Dプリンターを導入する
・新しいシステムやアプリの開発
「ものづくり」と略されてはいますが、補助金の対象は製造業に限ったものではありません。小売業やサービス業、物流、農業、漁業、広告業、まで多岐に渡り申請が可能です。過去には「スモークサーモンの事業化」や「木炭加工品の発展事業」などが対象となりました。
ものづくり補助金の類型は「3種」あります
ものづくり補助金には「一般型(低感染リスク型ビジネス枠)」「グローバル展開型」と「ビジネスモデル構築型」があります。革新的な事業計画実行のための設備投資等を支援するのが「一般型(低感染リスク型ビジネス枠)」または「グローバル展開型」ですが、「ビジネスモデル構築型」は一般型などで行う事業計画実行(設備投資)に対して、革新的な事業計画策定(アイデア、革新的なビジネスモデル)のための支援プログラムの支援となります。
【一般型(低感染リスク型ビジネス枠)】
中小企業者等が行う「革新的な製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援をします。
●補助金額:100万円~1,000万円
●補助率:1/2
※ただし小規模企業者・小規模事業者 は2/3
※低感染リスク型ビジネス枠特別枠は2/3
●設備投資:単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
●対象経費:[通常枠] 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、
原材料費、外注費、知的財産権等関連経費
※低感染リスク型ビジネス枠は、さらに広告宣伝費・販売促進費も対象となります。
【グローバル展開型】
中小企業者等が海外事業の拡大・強化等を目的とした「革新的な製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援(①海外直接投資、②海外市場開拓、③インバウンド 市場開拓、④海外事業者との共同事業のいずれかに合致するもの)
●補助金額:1,000万円~3,000万円
●補助率:1/2
※ただし小規模企業者・小規模事業者 は2/3
※低感染リスク型ビジネス枠特別枠は2/3
●設備投資:単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
●対象経費:[通常枠] 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、
原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費
【ビジネスモデル構築型】
中小企業が ①革新性、②拡張性、③持続性、を有するビジネスモデルを構築できるよう、30者以上の中小企業を支援するプログラムの開発・提供を補助します。
●補助上限:1億円 (下限100万円)
●補助率:大企業 1/2、それ以外の法人 2/3
※みなし大企業及び応募申請時点で確定している(申告済みの)直近過去3年分の各年又は各事業年度の課税所得の年平均額が15億円を超える場合は、大企業として扱います。
●事業期間:交付決定日から10ヶ月以内
●補助要件:
・中小企業30者以上に対して、以下を満たす3~5年の事業計画の策定支援プログラムを開発・提供すること。
①付加価値額 +3%以上/年
②給与支給総額 +1.5%以上/年
③事業場内最低賃金≧地域別最低賃金+30円
・補助事業終了後1年で、支援先企業の80%以上が事業計画を実行※5できるプログラム内容であること。
補助対象となる主な経費
【一般型(低感染リスク型ビジネス枠)】【グローバル展開型】
機械装置・システム構築費 | ① 専ら補助事業のために使用される機械・装置、工具・器具(測定工 具・検査工具、電子計算機、デジタル複合機等)の購入、製作、借用に 要する経費 ② 専ら補助事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システムの 購入・構築、借用に要する経費 ③ ①若しくは②と一体で行う、改良・修繕又は据付けに要する経費 |
技術導入費 ※上限額=補助対象経費 総額 (税抜き)の3分の1 | 本事業遂行のために必要な知的財産権等の導入に要する経費 |
専門家経費 ※上限額=補助対象経費総額(税 抜き)の2分の1 | 本事業遂行のために依頼した専門家に支払われる経費 |
運搬費 | 運搬料、宅配・郵送料等に要する経費 |
クラウドサービス利用費 | クラウドサービスの利用に関する経費 |
原材料費 | 試作品の開発に必要な原材料及び副資材の購入に要する経費 |
外注費 ※上限額=補助対象経費総額(税 抜き)の2分の1 | 新製品・サービスの開発に必要な加工や設計(デザイン)・検査等の 一部を外注(請負、委託等)する場合の経費 |
知的財産権等関連経費 ※上限額=補助対象経費総額(税 抜き)の3分の1 | 新製品・サービスの開発成果の事業化にあたり必要となる特許権等の知 的財産権等の取得に要する弁理士の手続代行費用や外国特許出願のため の翻訳料など知的財産権等取得に関連する経費 |
【グローバル展開型のみ】 海外旅費 ※上限額=補助対象経費総額(税 抜き)の5分の1 | 海外事業の拡大・強化等を目的とした、本事業に必要不可欠な海外渡航 及び宿泊等に要する経費 |
【低感染リスク型ビジネス枠のみ】 広告宣伝・販売促進費 ※上限額=補助対象経費総額(税 抜き)の3分の1 | 本事業で開発する製品・サービスにかかる広告(パンフレット、動画、 写真等)の作成及び媒体掲載、展示会出展(海外展示会を含む)、セミ ナー開催、市場調査、営業代行利用、マーケティングツール活用等にか かる経費 |
【ビジネスモデル構築型】中小企業支援プログラムの実施に必要な以下の経費
人件費 | 本事業に直接従事する者に対する給与・賃金として支払われる経費 |
機械装置・システム構築費 (備品費) | 本事業に必要となる機械装置及び情報システムの購入・構築・借用に要する経費 |
旅費 | 本事業に必要となる旅費(交通費・宿泊料・日当)及び専門家等に支払われる旅費の実費 |
謝金 | 本事業の実施のために依頼した外部の専門家等に謝礼として支払われる経費 |
会議費 | 事業を行うために必要な会議、講演会、シンポジウム等に要する経費(会場借料、機材借料等) |
消耗品費 | 事業を行うために必要な物品であって、備品費に属さないものの購入に関する経費 |
広報費 | 本事業に必要となる広報を実施するための経費及び印刷製本費として支払われる経費 |
運搬費 | 運搬料、宅配・郵送料等に要する経費 |
クラウドサービス利用費 | クラウドサービス等の利用に関する経費 |
知的財産権関連経費 | 特許・意匠・商標等の知的財産権の取得に要する弁理士の手続代行費用等の経費 |
外注費 | 本事業の一部を外注(請負、委託等)する場合の経費 |
具体事例の紹介
あらゆる業界で活用できる「ものづくり補助金」ですが、特に近年人気が高い活用方法が「3Dプリンター」の導入です。プリンターの精度が上がり、製造業から医療関係まで幅広い活用が期待されている3Dプリンターも、その設備投資はものづくり補助金の対象となります。JBMエンジニアリングが取り扱う3Dプリンター「CUBICON」はFFF(熱溶解積層方式)のプリンターで、様々なフィラメント(材質)にも対応し、硬質や柔軟性のある質感など多彩な表現が可能です。何より小型ながらも高品質なのが人気の3Dプリンターです。設置〜サポートまで手厚くご用意していますので、ご興味がある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね!
3Dプリンター「CUBICON」がオンライン販売開始! JBMエンジニアリングが取り扱う3Dプリンター「CUBICON」がオンラインショップでも発売を開始しました。 3Dプリンター業界は近年、精度の製品が多く登場してき[…]
また「ものづくり補助金」は活用の幅が広く何が対象かわかりにくい!という方もいるかもしれません。そこで役に立つのが過去に採択された事例たちです。「ものづくり補助事業関連サイト」では今までの事例を検索することが可能です。業種別やキーワード別で調べることができるので、希望する設備・事業で一度検索してみると参考になるかもしれません!
https://www.monodukuri-hojo.jp/TopPage.aspx

参考サイト:
ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/about.html)
ものづくり補助事業関連サイト(https://www.monodukuri-hojo.jp/TopPage.aspx)
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