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DEDとは
DEDとは、金属製品を対象とするAMの手法のひとつで、指向性エネルギー堆積法(Direct Energy Depositionの略)。
金属粉末や金属ワイヤを原料とし、これらを供給しながらアーク放電やレーザ光照射などによって、
溶融凝固することでビードを形成する。
これを連続させることによって製品を立体造形する。
複雑形状の造形は難しく、面粗は粗いが、PBF法に比べて造形が速いことが特徴である。
さらに、曲面への造形が可能であること、異材を用いた層形成が容易であることなどから、製品への部分造形や
コーティングとしての活用も可能であり、製品の形状修正や補修、耐摩耗性や耐腐食性など機能付与など応用範囲が広い。
また、PBF法に比べてDED法におけるシステム構成は容易であり、機械加工など他の加工方法との組み合わせが容易である。
その結果、DED機能を搭載することで同一の装置内で機械加工と積層造形が可能なハイブリッド工作機械がいくつかの工作機械
メーカーによって製品化されている。
DEDのメリット
・造形時間が早い
・材料費を大幅に抑える事ができる
・補修ができる
・肉盛り造形(クラッディング)が可能
・大型造形物に適している
DEDのデメリット
・表面が粗い
・造形出来る形状に限りがある
・パウダーベッド方式と比較すると精度は劣る
・大量生産が難しい